２０１２年のキーワードは「自立」と「自律」・・・自分の思いに素直になろう。

２０１２年のキーワードに「自立」と「自律」を掲げてみた。

ちなみにＹＡＨＯＯ辞書で調べると【自律】とは
１ 他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること。「―の精神を養う」⇔他律。
２ カントの道徳哲学で、感性の自然的欲望などに拘束されず、自らの意志によって普遍的道徳法則を立て、これに従うこと。⇔他律。
と書いてある。
似た言葉に【自立】がある。 【自立】 とは
他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。「精神的に―する」
ということらしい。

簡単に言えば
「自立」は他へ従属せずに存在していること、「自律」は自分の考えに従って行動することです。
ということのようだ。

【自立】も重要だが、一歩進んで【自律】の精神を養い、自ら考え自らの考えに従って行動することが重要になってきているように感じられてならない。
そしてその中で重要になるのがカントの言うところの『普遍的道徳法則』ではないだろうか。
私は高校にも、まともに行っていないので難しいことはわからないが、今の社会に欠けているものの一つが、この「普遍的道徳」ではないかと最近、思うようになった。

昨今の世界情勢や日本での出来事を見るにつけ、「自立」と「自律」の重要性を感じられずには、いられない。
例えとしてＥＵを例にとれば、ＥＵという経済圏やユーロという一つの通貨圏を構築したことで、加盟した一部の国々において「自立」の意識が低下したことは、いがめない事実だろう。知らず知らずのうちに「依存」する意識が芽生え、それが改革を遅らせてきた原因になったことも、また事実であろう。
そして政治・経済においても「利害」が優先され「普遍的な道徳」という根幹となる概念が失われてしまっている。
それらが現在のＥＵの混乱の根本にあるように思えてならない。
日本においても同様なことがいえる。

「自立した国家」「自立した社会」とは！
そして「自律した国民」とは？

改めて考え直してみる必要があるのではないだろうか。
原点に帰り、マスコミや御用学者の言葉に惑わされることなく自分自身の思いや考えに素直に向き合い、自分自身で考え、行動することが今ほど求められている時代はないのではないだろうか・・・。