2011年6月4日土曜日

「死して屍拾う者なし…」時代劇のナレーションではありません。・・・菅首相のことです。

昨日、自分の頭の中に「伸子夫人はこんな事になって、恥ずかしくないのだろうか」という思いが浮かんだので、家のカミさんに聞いてみた。
答えは明快だった。
「即、離婚だわ。恥ずかしくて一緒にいられないわよ。」
というきついお言葉であった。

一緒に民主党を立ち上げた盟友に「ペテン師」呼ばわりされ「辞める辞める詐欺」とマスコミや野党からも比喩され、「卑怯(ひきょう)で姑息(こそく)」とまで非難されている亭主を見れば、普通だったら家族は居た堪れないはずである。
「あなた、もう辞めなさいよ」
と言うのが普通の奥さんの感覚ではないだろうか?
この夫婦は揃って普通の感覚を持ち合わせていないのかも・・・。(と思ったりもして)

ある新聞の論説が目に付いた。
「政治家の秘訣(ひけつ)は、ほかにはないのだよ。ただ誠心誠意の四字しかないよ。伊藤(博文)さんは、この政治家の秘訣を知らない」
勝海舟は明治29年5月、倒れる直前の第2次伊藤博文内閣に引導を渡す際にこう語った。
明治は遠くなりにけり。
4日で首相指名から1年を迎える菅直人首相は、国民の批判に耳をふさぎ「やるやる詐欺」ならぬ「辞める辞める詐欺」を働き、その地位にかじりついている。
明治の元勲にさえ苦言を呈した勝海舟がこの姿を見たら何と言うだろうか。

思わず頷いた。

もしこのまま、菅首相が居座れば「ペテン師」どころか「犯罪者」と呼ばれることになるかも知れない。
仲間からも見放され、国民からも信用されず、孤独な議員生活(落選しなければの話だが)を送ることになろう。
「死して屍拾う者なし…」とならないよう、即時に辞任することが菅首相ご本人のためにも一番いいように思うのだが。

小沢さんや鳩山さんが「勝った」「負けた」という議論がネットで盛んだ。

大半の国会議員(与党・野党も含む)や経済界、連合などの支援組織に共通する認識と期待は
「菅首相では政権運営は無理だ。解散しないで、菅首相には早期に自発的に辞任してもらいたい。」
であったと思う。
「自発的に」は100%無理であることから、残るは「解散させないで内閣不信任案を可決させ総辞職に追い込む。」という非常に高度な戦略を求められた。
殆どの人が無理と考えた。
そのためには政権与党から80名ほどの造反者が出なければ成立しないからだ。(自民党でさえ120名ほどの衆議院議員しかいないことからもこの数字の大きさがわかる。)
小沢さんが内閣不信任案に賛成の意向を示したとき、官邸、党執行部をはじめ、多くの議員やマスコミ、経済界、支援組織の人たちも「本当にそれだけの人数を小沢さんが集められるのだろうか」と疑心暗鬼であったことは容易に想像できる。(造反する議員にとっては除籍という大きなリスクを伴うからだ。果たして覚悟を決め小沢さんにどれだけの議員がついていくのだろうか?)
「多くて50名」というのが大方の予想であったように思われた。

しかし実際には欠席も含め100名近くを集めていた。しかしホテルでの決起集会には70名ほど(絶妙な数字)しか出席しなかった。(60数名が離党すればで民主党は衆議院で過半数が維持できなくなる。)
やはり政治は「数」である。
これで執行部は慌て始めた。
ここから今の騒動がはじまった。

その騒動はまだ途中段階だが、菅首相の辞任は時間の問題であろう。
最初の目論見とは少し違った方向で物事が進んでいるが、結果としてはこの方がよかったのかもしれない。
小沢さんでなく、鳩山さんが表に立つことで党内の反発も少なくてすむ。
「結果オーライ」と言うやつである。
松木議員も男を上げたし。

勝った負けたで判断するなら「小沢さんの一人勝ちだろう。・・・相手のオウンゴールに助けられた面もあるが。」(まだ安心はできない。)
いまや菅支持派VS鳩山グループの展開になりかかっている。
昨日からの展開は、まるで吉本新喜劇を見ているようで、見ているほうは面白いが、だんだん馬鹿馬鹿しい気持ちになってくるのも事実ではあるが・・・。(被災地のことを考えると・・・)

しかしそれ以上に大きいのは、小沢さんが100名近くの議員を束ねたという数の実績であろう。
多くの人が改めて小沢さんの実力を再認識せざるを得なくなったことの意義は大きい。

余談
それにしても鳩山グループは、川内、松野の二人の議員を除くと情けない議員ばかりだ。
松木議員の爪のアカをもらって飲んでください。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつも拝読しております
アホ缶は6月いっぱいで辞めるでしょう
自民の参院の問責、議長がベルおさないでし
アホ缶、穴熊やっても無駄ですね
もう詰んでます

さらに過去多くのまやかしをやってきた
事が噂されていたが今回の事ではっきり
しました

東京18区の選挙民も次はアホ缶を選択しないでしょう 
鱒添えさん or 横組めでも出れば
完璧にアウトです

たぶん6月いっぱいですね

・・・岐阜の読者より

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