2011年6月8日水曜日

自民党はなぜこんなにも劣化したのか・・・リーダー不在の自民党

大連立騒動も、すぐに沈静化するだろう。
なんといっても窓口が仙谷官房副長官と大島副総裁という悪役専門の脇役だから世間がいい印象を持つわけがない。これが小沢さんが窓口なら話は変わってくるが・・・。

自民党に政権担当能力が今でもあると思っている人は、少ないように思う。それは菅政権がこんな状態にもかかわらず、自民党の支持率が上がらない点からも推測できる。
強力なリーダがいない点では民主党とも共通する。(小沢さんを除いてだが・・・。)
次期首相候補に名前が挙がるのが谷垣氏と石破氏と小泉進次郎氏というのだから・・・。

昨日も私の大嫌いな前原氏がテレビに出ていた。少ししか見ていないが、「トロイカの面々は引退して欲しい」と言うような趣旨の発言をしていたようだ。世代交代を求めているように聞こえた。
しかし、冷静に今、名前の上がっている議員の顔を見て欲しい。
前原、野田、枝野、岡田、仙谷、玄葉、谷垣、石破氏等の顔を見て元気が出てくるだろうか。どれも辛気臭い、覇気の無い顔の議員ばかりだ。前向きな元気と希望の持てるような話を彼らの口から聞いたことがない。私に言わせれば、歳は若いかもしれないが年寄り臭い連中ばかりだ。

歳は上だが小沢さんや鳩山さんは夢を語る。話を聞いていると元気がもらえる。彼らの方が話は若々しいし、覇気が感じられる。
鳩山さんには、政治家としての資質に?マークがつくが、少なくとも今、名前が上がっている人よりは、国民に元気と笑いを提供してくれる。


話を変えよう。
民主党側の仙谷、岡田、枝野、安住・・・という面々は、交渉とはどういうものかをご存じないようだ。
いつも同じ過ちを繰り返している。

相手から条件を出されると、すぐにそれを受け入れる。すると相手は調子に乗り更に条件を上げてくる。
場合によっては条件を出される前からハードルを下げて交渉に臨む。
そして受け入れたことはいいが、党内で説明がつかなくなり交渉がストップする。
ストップするだけならまだしも、交渉が進まないことを相手の責任に転嫁する。相手が怒る。
これの繰り返しである。

相手の自民党も情けない。
最初から高いハードルを設けておけばよいものを、交渉でハードルを上げることばかり考えている。
どちらも交渉下手である。
そして双方とも「落としどころ」を根回ししないで交渉に入る。
以前の自民党では考えられないことだ。

今回の大連立騒動でもそうだ。
誰が総理大臣をやるのかも決めないで交渉に入っている。
少なくとも、自民党側は谷垣総裁が首相になることを前提に話を進めるのが常道だ。
民主党の代表が誰になるのかを見極めてからなどという弱腰で交渉が成功するわけがない。
自民党の自信の無さを晒しているようなものである。

今一番に取り組むべき課題は「原発事故への対応」である。
税と社会保障の一体化やマニュフェストの変更などではない。
このことが話題にならないことからも自民党の自信の無さが伺い知れる。

石破何某とかいう政調会長も次期首相候補の上位にランクされ、にやけているようだが前原氏と同様、政界の修羅場をくぐれるだけの器量は持ち合わせていない。
口は美味いが、泥をかぶれるタイプではない。

自民党は大連立を強引に進めようとすると、公明党との関係を悪化させるリスクを背負っている。
この点からも大連立は難しいのである。
公明党の協力なくしては、選挙に勝てないことを自民党の殆どの議員は自覚している。

逆に民主党側は、公明党との連立話から先に話を進めれば、自民党との交渉を優位に持っていける。
小沢さんならそうするだろう。

少なくともオリジナル民主党と呼ばれる議員が首相になれる可能性は低い。
野党が信用していないからだ。それでは話が前に進展しない。野党の信用と信頼を得られる人であることが最大の前提条件であるからだ。

もう一点が、仙谷、前原、枝野氏は同じグループである。代表選になれば支持グループの中での票の取り合いになり票が分散する。間違いなく一本化するであろうが・・・。(彼らのグループも内実、一枚岩ではない。)
野田氏の場合は前原グループから誰かが立候補すれば前原グループからの票が期待できなくなる。自分の支持グループでは20票ぐらいしか持っていない。
「首相が本来辞めるべき時期が来ても辞めなければ、幹事長として辞めて下さいと申し上げる」と偉そうにほざいた岡田氏は、今の状況では論外。
おそらく中間派と呼ばれる議員グループからも若手が何人か出てくる可能性は高い。
そうなると120人~150人にも及ぶ議員を束ねる小沢グループが主導権を握ることは容易に想像できる。
鳩山グループの一部も小沢さんに同調するだろう。
菅グループも仙谷氏への不信感から、彼らのグループからの立候補者に投票しない可能性もありえる。
前原グループ・野田グループの持っている確実な基礎票は思いの他、少ないのである。
前原氏や野田氏にとっては、今回が首相になれる最後のチャンスになるかもしれない。
彼らが候補者を一本化できるかどうかが最大の焦点になる。

1 件のコメント:

通りがけ さんのコメント...

自民党の劣化は小泉のせいである。

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