2011年6月1日水曜日

泳げない馬と一緒に急流を渡るのか?・・・一緒に溺れたくないと考える議員はどれだけいるのかな?

野党が提出する内閣不信任案に同調する議員がどれだけいるのか党執行部は読みきれていないのだろう。
締め付けに必死のようだ。
小沢グループの切り崩しを一生懸命やっているようだが、彼らは本筋を見誤っている。

今回の不信任案に賛成しないということは逆に言えば菅首相を信任したことになる。
世論調査では、震災・原発事故対応が一段落するまでという期間限定まで含めると70~80%の国民が菅首相の退陣を希望している。
民主党の議員は国民に支持されていない(信頼されていない)首相を信任するということがどういうことなのかよく考えてみなければいけない。
今は、ただ単にこんな状況の中で首相を変えるのはいかがなものかという消極的な理由で首相の交代を望んでいないだけのことである。
菅首相が国民に信任されているわけではない。(支持されているわけではない。)
国民から選挙で選ばれた議員は、1議員としての信念と有権者の心の声を元に判断するべきだ。

民主党の議員は「原発事故」をどのように捉えているのだろう。
真剣に国家の危機と捉えているのだろうか。(危機感が足らないように思えてならない。)
現在の状況は、かなり危機的な状況である。
東京の一部でも放射能汚染が進みつつある。
TPPや税と社会保障の一体改革などを議論しているような状況ではない。
日本全体がメルトダウンしたら、根底から枠組みが崩れ去ることになる。
日本の政治・経済等が原発事故が長期化した場合どのようになるのかを真剣に考えないと大変なことになる。(福島だけの問題ではない。)
日本で報道されている以上に、海外での日本に対する評価は厳しい。(原発事故が長期化した場合は、海外からも批判の嵐に見舞われることになるだろう。)
今回の内閣不信任案の一番の焦点は「政府の原発事故への対応」への賛否である。

今の政府と東電のやり方で原発事故が計画どおりに収束するのか?
今でも大量の放射性物質が放出され続けており、大量の高濃度の汚染水も流出し続けている。

政府は、原発事故が計画どおりに収束しなかった場合にどのような影響が出るのかを国民に知らせる義務がある。

計画通りに収束せず、今の現状が後1年以上も続くようなことになれば福島県全域が住めない地域になるだろう。
宮城や茨城、千葉、東京の一部も何らかの対応を迫られることになるだろう。

遅かれ早かれ、後3ヶ月で原発事故の処理に進展が見られないようであれば、国民から菅内閣に対する批判が湧き上がることは間違いない。
補償が計画どうりに進まなければ、被災者からも批判の声が沸きあがることになるだろう。
そして、その批判は菅首相を信任した民主党の議員にも降り注ぐことになる。
解散総選挙どころの騒ぎではない。
民主党議員の大半が落選する可能性さえ否定できない。民主党自体が消滅する可能性さえ考えられる。
先に両院議員総会を開催すべきだなどという呑気なことを言っている場合では無いと思うのだが・・・。

もう一点、挙げるならば昨年の代表選ではっきりしたように、民主党支持者の30~40%以上(地方議員・党員・サポーター等・・・執行部がズルしても)は小沢さんの支持者だ。小沢さんがいなくなれば、その分、各議員の得票数が減ることをよく理解することだ。小沢さんがいなければ多くの議員は当選できない。(このことを執行部を含め多くの議員は理解していない。逆に自民党はそれを狙っている。)

政府として政権与党としてこの国家的危機にどう対応するのかが問われているのだ。
その責任がこれから問われることになる。
そして、解決策が菅首相の下で実現できるのかどうかが今、問われているのである。

親小沢とか反小沢とかいう次元の低い問題ではない。
国家の危機に政府として与党として、また一国会議員としてどう対応していくのかが問われているのである。

事故処理や補償までも全て東電に丸投げしている今のやり方で本当にいいのか?
責任を東電に押し付ける今の政府の姿勢でいいのか?
本当に今のやり方で事故が解決できるのか・・・?

東京都民が「放射能汚染」を身近に感じ始め「生命の危機」を意識し始めた時点で、日本のメルトダウンが始まる。(菅首相は歴史に名を残すことになるだろう。)

小沢グループといわれる議員以外にも、同様な認識を持った議員が少なからずいることを党執行部は考慮していないだろう。
思わぬ結果が出ることも予想される。

どちらにしても、60~70人程度が同調すれば、可決されなくても後につながる。
参議院で問責が出されれば、参議院からも同調者は出てくる。
衆議院で60数議席減れば民主党は衆議院で単独過半数を維持できなくなり、政権運営はニッチもサッチも行かなくなる。
参議院は尚更である。

党執行部は内閣不信任案に賛成する議員はある程度読めても、白票を投じる議員や欠席する議員の票までは読みきれていないだろう。

どちらにしても後数日で、結果がでる。

1 件のコメント:

通りがけ さんのコメント...

「菅霞ヶ関小泉マスゴミ隷米癒着談合共謀憲法破壊テロ実行内閣に与する国会 」

菅総理の憲法破壊テロ政治手法は口蹄疫の畜産農家の私有財産である和牛を国家権力で強制的に大量虐殺した警察ファッショ暴走危機管理を行ったときから明らかな犯罪者政治手法である。
憲法破壊テロリストだからつねにその政治(自分で仮免許=無免許政治だったと自白したがw)は主権者国民の基本的人権を官憲の暴力で破壊するものばかりであり、それゆえに口蹄疫非常事態で国政選挙などできない、宮崎県の国民が非常事態の行動規制下で正常な投票行動ができない憲法違反の参院選を決行したのである。

そのような犯罪者が参院選大敗後も首相の座に居座り続けているのを国会は拱手傍観して憲法破壊テロ政治を手助けしてきた。ことに野党が誰も不信任案を出さなかったのは菅総理の憲法破壊テロ政治手法はもともと小泉自公連立政権の時に自分たちが始めた憲法破壊テロ政治手法だからである。菅総理と小泉自民党の共犯は明らかだ。

今度の東北大震災と福島原発事故放射能高度汚染重過失犯罪の危機管理においても、最初から菅総理の憲法破壊テロ犯罪政治による被災者国民への基本的人権侵害政策という棄民政策しか出していない。2ヶ月以上経過した今に至るまでずっと菅内閣の危機管理の中で被災者は憲法の基本的人権の行使すべてを国家権力で弾圧禁止され、まるで人間として扱われていないのである。
原発事故対策以前に、天災の被災者に対する菅霞ヶ関癒着談合内閣の憲法破壊テロ被災地対策の犯罪性を見れば、この犯罪者総理が不信任可決されれば被災地の選挙不能という憲法違反状態など無視して解散総選挙という訴追逃れを打ってくるのは明白である。

国会もすべて菅霞ヶ関憲法破壊テロリスト内閣の共犯者だから、菅が解散といえばいそいそとKYな総選挙に血道をあげるんだろうね、被災者ほったらかしで。

国民がどう審判するか楽しみだ。私は原発事故犯罪がらみで政府関係者から大量の逮捕者が出て総選挙がぶっつぶれるだろうことを期待せずに観測している。

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