早速、朝日新聞が提灯記事を書いている。
民主党の岡田克也幹事長や仙谷由人代表代行、枝野幸男官房長官ら菅政権の中枢幹部は菅直人首相の後継について、野田佳彦財務相(54)を軸に調整に入った。後継首相を事実上決める党代表選に擁立する方針だ。第2次補正予算案や特例公債法案の成立のため、野田財務相なら野党の理解を得やすいと判断。野田氏は前向きとみられ、有力候補に浮上した。
菅首相の辞任表明を受けて岡田、仙谷、枝野各氏や安住淳国会対策委員長らは8日までに「ポスト菅」について会談を重ねた。岡田、仙谷、枝野各氏は代表選に立候補しないことを確認したうえ、野田氏が新代表に最適任との認識で一致した。
仙谷氏らはこれを踏まえて自民、公明両党などに対し、菅首相辞任後の協力要請を始めた。首相が月内に退陣表明することを念頭に7月上旬にも代表選を行う日程も大筋合意した。
財務相である野田氏が浮上した背景には、震災復興に充てる2次補正の編成を控え、政策の継続性を重視する点がある。
菅政権と対立してきた小沢一郎元代表のグループで、野田氏への拒否感が比較的小さいことも理由だ。小沢氏は最近、「過去の言動や振る舞いにとらわれない」と「脱小沢」系候補も支持する可能性に言及。野田氏は小沢氏の「政治とカネ」を巡る処分に関与しておらず、小沢グループ内で野田氏を容認する議員も出始めている。(朝日新聞)
昨日までは、菅首相が代表選に名乗り出るのではないかとさえ思っていたが、観念したのだろうか?
消去法でいけば、残るのは野田氏しかいないことは誰の目にも明らかだ。
問題は彼にそれだけの能力と人望があるかどうかだろう。(仙谷氏の傀儡と見られたらその時点で×だろう。増税色が強すぎるのもマイナス・・・財務省の傀儡。)
彼が反小沢グループの一員であることは紛れも無い事実だし、まずは「小沢さんの処遇」に対し、はっきりした見解を述べるべきだろう。
他の代表選立候補者についても同様に「小沢さんの処遇」に対する見解を最初にはっきり表明するべきである。
挙党一致を訴えるのならそれを最初にはっきりさせるべきだ。
菅政権がどんな政権であったかと問われれば「小沢切り」「小沢排除」だけが目的の政権であったと答えるしかない。
本来、国民のために費やすべきエネルギーを私怨とも思える「小沢排除」に費やしてきた。
このことが、どれだけ政治空白を生むことにつながったかを反省してもらわなければならない。
また、このことが民主党内の結束を大きく乱すことにつながったことを執行部は猛省しなければならない。
小沢さんは短い言葉だが、いくつかのメッセージを党内に発している。
朝日新聞は自分達に都合のいい「過去の言動や振る舞いにとらわれない」という言葉だけを取り上げているが、小沢さんの一番心配しているのは原発事故への対応である。
原発事故にどう対応するのか、そして今後の原発政策をどうするのかが今回の代表選の一番大きな焦点にならなければならない。今、国民の一番の関心事は、原発問題である。
(震災・・・国内問題、原発事故・・・国内&国際問題)
小沢さんの発言を正確に伝えるなら「福島原発の事故に対し東電に丸投げするのではなく政府が主導権を持って一丸となって対応に当たらなければならない。少しでも早く放射性物質の拡散を押さえ込むことが喫緊の課題である。そして今後、原子力発電所をどうすべきなのか、代替エネルギーをどうするのかについて、国民の声を聞きながら早急に国の方針を示す必要がある。これらのことを覚悟を持って実行できる議員であるなら、 過去の言動や振る舞いにとらわれない 」と書くべきである。
小沢さんは大連立や党内の勢力争いなどに殆ど関心はないと思う。
今、小沢さんの頭には「福島原発事故を一刻も早く収束させ、放射性物質の拡散を止め、国民の生命と日本の国土を守る」ことしか無いと思う。
今、「大連立がどうのこうの」とワーワー言っている議員やマスコミとは、考えているレベルが違う。
小沢さんは国士である。
国の将来を真剣に憂いている。
ここが小沢さんと他の議員との一番の違いである。
国の安全と国民の命を守ることが国会議員の最大の使命であるはずだ。
自分達の延命、権力保持が目的の連立が成功するわけがない。
「福島原発の事故にどう立ち向かうか」こそが連立の最大の目的でなければならないはずだ。
しかし、小沢さん以外、誰もそれを言わない・・・。
余談1
福島原発の事故対応は最初の事故対応スキーム作りから間違っていた。
それが、ず~と尾を引いている。
余談2
東北の被災地の実情をあまり知らない人たちが復興会議を進めているようだ。
被災した地域は高齢者世帯が多い地域だ。
2重ローン問題が騒がれているが、それ以前に住宅を再建しようにも高齢者には金融機関は住宅資金を貸してくれない。(当たり前の話ではあるが)
であるからして
避難所⇒仮設住宅
で、その先は新築するだけの現金を持っている人でなければ自宅の再建は難しい。
仮設住宅から出られない人たちに対応するには、私が提唱している低家賃の木造平屋長屋風高齢者賃貸住宅しか方法が無いように思うのだが・・・。
余談3
菅首相は仙谷氏や党執行部に対する嫌がらせで辞任時期を延ばそうとする。
延ばせば延ばすほど、仙谷、枝野、岡田、安住氏らの責任が問われる。
いよいよ抱きつき戦術に出始めた。
政治・経済のニュースに対する感想を徒然なるままブログに書いています。
2011年6月9日木曜日
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3 件のコメント:
野太鼓はあり得んでしょう
戦国が民主内部でに嫌われているんだから
担ぎ出された野太鼓には反発があるでしょう。
国民としては、こんな財務省のイエスマンがなったら増税路線まっしぐらで悲惨です。
小沢さん、校門さんの誕生会の幹事の
前腹さん、あれは何だったんでしょうか?
この辺りにヒントがあるのではないでしょうか?・・・岐阜の読者より
連続コメントですみません
これには笑いましたわ
http://diamond.jp/articles/-/12645/votes
やっぱ小沢さんでなきゃ駄目です
「目で見る日米地位協定」
池田香代子ブログさまから
>1965年沖縄 「少女轢殺」 報道写真家嬉野京子の証言
>>http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51424388.html
この一枚が今も続く地位協定のすべてを語っている。
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