2011年6月14日火曜日

民主党:内閣不信任決議案採決欠席、小沢元代表追加処分せず 8人党員資格停止・・・党内の空気が大きく変化

4月までの民主党であれば考えられない処分である。
これからも党内の空気が大きく変化していることが伺い知れる。
大半を菅首相を支持した議員で固めた党の役員会のメンバーでさえ最早、小沢さんを排除しようと考える議員は少ないと言うことである。
それは党執行部の求心力の低下を表しており、岡田幹事長が泥舟から逃げ出す算段をし始めたと言うことでもある。
ここでも仙谷官房副長官の影響力低下が如実に見て取れる。

代表選で菅首相を支持した菅グループや旧社会党、旧民社党、その他の中間派の議員達は、小沢さんが内閣不信任案に賛成する衆議院議員を100名近く集めたことに大きな衝撃を受けた。
賛成票を投ずれば除籍処分は間違いない中、大きなリスクと議員生命をも賭けた投票であるにもかかわらず、これだけ多くの議員が小沢さんを信じ集結したことに脅威を感じたことは間違いない。
日和見議員の彼らにはそれだけの決意も覚悟もないだけに、衝撃の大きさは容易に想像できる。

小沢さんが衆議院で80名、参議院で20名の議員を引き連れ民主党を離党したら、その時点で民主党政権は崩壊する。
自民党内に離党するだけの勇気を持った議員はいないし、公明党との連立も可能性はゼロに等しい状況では、政権維持は不可能である。逆に小沢さんが政局の主導権を握ることになる。
大臣になる夢も消え、野党に転落すれば次の選挙では落選する可能性の方が高くなる。
そもそも、政権与党になれたのは小沢さんの力によるところが大で、小沢さんと選挙で戦うことになることへの恐怖を多くのベテラン議員は肌で感じている。

与党議員のメリットを享受し始めていた日和見議員たちにとっては、小沢さんと小沢さんと行動を供にする議員達の離党は、なんとしても食い止めなければならない。

今回の内閣不信任案の採決で示した「小沢さんの政治家個人としての力量」を多くの国会議員は、改めて認識させられたはずである。
今の小沢さんは「党員資格停止中」で裁判を控えた身でもある。且つ党内では何の役職にもついておらず、党の金を配分できる立場でもなく、選挙の公認権を持っているわけでもない。
極端なことをいえば、「党員資格停止処分中」なので民主党員ではないといえるのかもしれない。
民主党員としての資格がない1議員を信じ民主党の衆議院議員が100名近くも行動を供にすることに対し現執行部や官邸は理解不能に陥っているのではないか。

今回の処分に関して言えば「党員資格停止処分中」の議員に対し、処分をしようとすること自体に大きな矛盾が生じる。
党員資格停止=党員の資格が無いと同等
党員の資格が無い議員の行動に対し党が処分を下そうとすること自体がそもそも矛盾するのである。
それも自分達が処分を出したのだから尚更である。

1 件のコメント:

通りがけ さんのコメント...

「霞ヶ関はカス身が先な人災大量生産組織である。解体せよ。」

地位協定を破棄して人災製造組織霞ヶ関を解体しなければ復興など絶対にできない相談である。

子供でもわかるこんな単純なことに普通の大人が気づかないはずがないんだが。

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