2010年11月26日金曜日

日々の雑感・・・大卒内定率が6割を切り高卒は4割…。

今朝、テレビで死刑判決を出した裁判員のインタービューを見た。
仕事中も気になり、考えていると涙が出てくると語る裁判員はこれからも重い物を背負って生きて行くことになるのだろうか。
死刑制度の是非も含め、裁判員にこれほどまでの精神的負担を負わせる制度で本当にいいのかどうかを私たちも真剣に考える必要がある。
今回のような犯罪の内容が明らかな事件ばかりとは限らない。足利事件のような供述証拠重視の冤罪の可能性が残るような事件の場合、判決後、裁判員が一生負う精神的負担はいかようなものなのか・・・。
人事ではない。

さて大卒の内定率が6割を切っているそうだ。地方の大学によっては4割台のところもある。
昨年就職できなかった就職浪人の学生もプラスされてきているので、この状況が続けば、分母が大きくなる一方で、より新卒の就職が厳しくなることが想像できる。

インターネットの利用で大手企業への応募数は増加の一途をたどっている。学生の大手企業志望は今も昔もかわらない。
しかし実際は、以前の指定校推薦に近い状況にあるのが大手企業の現状である。
関東圏で言えば、東大、一橋、慶応、早稲田、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)、GIジョー(学習院・ICU・上智)といったところが、やはり有利だ。
東大・一橋・慶応・早稲田が人気が高いといっても、その中の3割近くは『ガラスのエリート』と呼ばれる社会に出ても余り使いものにならない(失礼)学生なので、企業も少し間口を広げているのが現状のようだ。

リーマンショック以後、大手企業は採用人数を減らしている。特に金融関係などで顕著だ。
こんな状態が続けば若者の半分近くは就職できないことになってしまう。
これは、個々の学生や大学の問題というよりは、社会問題ととらえるべきである。

小沢さんは民主党代表選挙を『僕には夢がある。』というキャッチコピーで戦った。
若者が『僕には夢がある。』と言えるような社会を創ることが政治の使命でもあり、また企業を含む社会を構成する組織や国民にも責任があると考えるべきであろう。
「夢」がもてない社会(国)に明るい将来は期待できない。
特に政治が果たさなければならない役割は大きい。

国の将来を考えたとき教育は重要な柱である。
特に大学教育のあり方は検討すべき時期にきているように思う。
①学生生活の半分が就活
②家計における教育費用の負担が大きい。
③就職予備校化し始めている大学の現状
④親の過度な期待と過保護化
⑤増々激化する大学入試(有名校への集中)
などなど、挙げればキリがない。

私は大学を出ていないので偉そうに言える立場ではないが、自分の子どもの経験からいえば、やはり大学選びは重要だ。
しかし、いい大学を出て一流企業に就職することが全てではない。
人それぞれに、考え方や生き方が違うのだから、自分の進路も、もっと幅広い視野で見てみたらどうだろう。
若者のために幅広い選択肢を創りだしてあげるのも政治の役割なのかもしれないと思う今日この頃である。

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