2010年11月19日金曜日

小沢さんが幹事長職にこだわる訳・・・政権運営の肝は幹事長にあり(岡田執行部は機能していない。)

国会がグチョグチョになっている。
自民党の国会対策は、おそらく裏で大島副総裁が指揮しているのだろう。ネチネチした性格が透けて見える。自民党にもう少しまともな議論を期待したいところであるが、無理な話か・・・。
自民党にはネチネチした性格の議員が多いと思うのは私だけであろうか?

さて本題に入るとしよう。
 小沢さんが幹事長職にこだわる理由をマスコミは「党の資金、選挙の公認権、党人事などの権力を掌握し自身の権力を維持のため」と説明する。
私は、違うと思っている。

小沢さんは与野党を問わず幹事長職というものの重要性を誰よりも認識しており、特に与党の幹事長は政権運営の肝であることを誰よりも理解している。
自身の権力のためではなく「未熟な民主党」をまとめていく幹事長を勤められる人財が自分以外にいない事をよく分かっているからだと思う。
国政・地方を含めた選挙を始め、党内の政策の取りまとめや国会対策、支持団体の拡大、地方組織の強化等、仕事は山のようにある。
これだけの仕事を進めていくためには、高い能力と信頼を得られる人間性も求められる。
 他党とのパイプも持っていなければならない。政策についての高い理解力も求められる。
そして組織を動かしていく高いマネージメント力が求められる。

野党の場合は、政権運営の責任が無い分、気楽な部分もあるが与党となればそんな訳にはいかない。
現状を見てみればよくわかると思う。
岡田執行部は、上記の仕事がほとんどと言ってもいいほど実行されておらず、党としての機能がマヒに近い状態にある。
①地方選挙における連敗(党執行部や選挙対策委員長の実力不足・・・というかまともな選挙体制さえ組めない状態にある。---選挙というものがどういうものかさえ分かっていないのでは・・・。)
②事業仕分けで露見したように、政府と党との政策の擦り合わせが出来ていない。党内での政策の取りまとめが出来ていない。政策調査会が紛糾し、政策の取りまとめさえままならない。政府と党とで政策決定に対する意思統一が出来ていない。
③支持団体との連携がうまく行っていない。地方選挙では連合などと候補者の推薦で一本化できない状況が起きている。TPPでは、支持団体に対する事前の説明さえ行われていない。
 ④地方組織の強化どころか、支持率の急降下で地方から不満が噴出しており、収拾がつかなくなる状況も考えられる。

⑤これがもっとも重要なのだが、国会対策が機能していない。はっきり言えば国対の素人の集まりで、自分たちの勝手な思い込みで進めようとするが、ことごとく裏目にでている。
 大島氏に対抗出来だけの器量は岡田氏や鉢呂氏には無い。

以上のように、幹事長には、想像以上の高い能力が求められる。特にマネージメント力の高さと経験が重要である。
結論を言えば、今の政権や党の現状は予想されたことであり、現民主党の執行部に実力が無いことを如実に物語っている。

挙党一致の重要性を誰よりも訴えてきたのは鳩山前首相であり、輿石参議院議員会長であり、小沢さんである。
 政権を運営していくためには、党の運営基盤議員の結束が重要である事を理解していない、わからなかった菅・仙谷・前原等の人達の未熟さが浮き彫りになった。

この現状を打破するためにはどうするべきか?
民主党の議員全員に与えられた喫緊な課題である。


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