2010年11月16日火曜日

論評しようがないAPEC・・・菅首相を見ていると恥ずかしくなる。

APECで何が議論されたのか。
その成果は何なのか。いまいち良くわからない。
物々しい警察の警戒体制を見てもわかるように多分かなりの予算が使われたのだろう。
国民によくわかるように説明してほしいものだ。

注目の胡錦濤主席との会談やロシアのメドベージェフ大統領との会談でも菅首相はメモ片手で、見ていた方が恥ずかしくなった。
片や胡錦濤主席やメドベージェフ大統領は堂々としたもので、格の違いを見せつけられた。

小沢一郎氏を排除した途端に民主党がこんなに簡単に崩れ去るとは、野党の自民党でも予想していなかったに違いない。
小沢氏さえいなければ、民主党に勝てるという自民党の思惑は当たっていたのだが・・・。

支持率も30%を切り、選挙では連戦連敗の様相をきたしてきた。候補者の擁立さえままならない選挙区もあるという体たらくである。
内閣も党執行部も経験不足などという言い訳はもう通用しない。
「小沢氏排除」だけが求心力の現民主党が、遅かれ早かれ息詰まるのは予想できたが、これほどまでに醜い事になろうとは思いもよらなかった。

よく
「民主党は与党馴れしていない」
「自民党は野党馴れしていない」
という人がいるが、これは間違いだと思う。
国民は野党時代の民主党に期待したのであり、無理に与党馴れなどして欲しくはない。
与党馴れ=自公時代の政治に戻る
ということであり、現状を見てみればよくわかると思う。
小沢氏が党の代表・幹事長時代には、よくも悪くも党がまとまっていた。
政策を遂行し官僚組織と対峙し政権を維持していく為には、党が一丸となってまとまっていることが最低の条件である。
『挙党一致』という言葉の意味と必要性を民主党の議員はもう一度じっくり考え直すべきだ。

党をまとめていく努力を岡田幹事長や枝野副幹事長はしているのだろうか。
まとめていくためには、どうすべきなのかを考えているのだろうか。
彼らが本来最初にやるべき事は党内の融和を諮る努力をすることである。
(ま~あれだけ小沢さんを批判していたのでは後ろめたくて近寄ることもできないのかな?)

では、これからどのような事態が予想されるのだろうか。
まず、民主党の地方組織からの不満が予想される。統一地方選挙を控えこのままでは、惨敗することは確実である。
党執行部に対する不満の声が起こらなければおかしい。

次に予想されるのが、閣僚の責任問題である。尖閣問題での馬淵国交大臣と仙谷官房長官の問責決議案に対する対応などである。おそらく菅首相を支持した議員は穏便にやりすまそうと考えているのだろうが、この問題に対する対応を誤るとさらに内閣の弱体化が進むことになろう。
「責任を取らない」「責任を転嫁する」政権の姿勢が支持率低下の大きな原因の一つであることを肝に命ずるべきだ。
責任をとることも政治家に与えられた使命の一つである。

オリジナル民主党と呼ばれる議員や菅首相を支持した議員の「実力不足」や「未熟さ」「姑息さ」が国民にも分かり始めた現状では、支持率の急激な上昇は期待できない。

今やるべき事は「小沢一郎という政治家が活躍できる場」を早急に用意することである。
それしか、民主党に残された道はない。
 野党に擦り寄ることは、益々、政権を弱体化させることと理解すべきだ。
自民党も国民に積極的な支持を得てはいない。
「支持政党なし」と答える国民が6割近くいるという現状をどう見るかだ。

教育関連支出が家計の36%を占めるというデータがある。
低所得者層の負担感は非常に大きい。
「子ども手当」の本来の趣旨、そして国民生活に与える効果などをもう一度、思い起こしてみる必要がある。
「少子高齢化の国に未来はない!」小沢さんの言葉が思い浮かぶ。

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