2011年1月15日土曜日

陸山会事件:石川議員公判、弁護側「自供誘導」主張へ 昨年5月、検察の再聴取録音

朝、インターネットのニュースを見て驚いた。

小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、小沢氏を「起訴相当」とした検察審査会の1回目の議決(昨年4月)を受けて昨年5月、元秘書の石川知裕衆院議員=同法違反で起訴=が検察に再聴取された際、取り調べの模様を録音していたことが分かった。関係者によると、捜査段階で容疑を認める供述をしたとされる石川議員に、検事が「勾留中の供述と任意調べの供述が変遷すると検審に悪い影響を与える」などと、認めた供述を維持するよう迫ったという。

石川議員は2月7日の初公判で起訴内容を否認する方針。供述は誘導されたもので、信用性や任意性を否定するものとして録音した内容を書面化し、公判前整理手続きの中で裁判所に証拠申請している。大阪地検特捜部を舞台にした一連の事件を受けて設置された法相の諮問機関「検察の在り方検討会議」でも議論の対象となることが予想される。

関係者によると、再聴取は昨年5月17日に東京・霞が関の検察庁舎で約5時間にわたり行われた。石川議員は元外務省主任分析官の佐藤優氏のアドバイスでICレコーダーを忍ばせたといい、冒頭で検事から「録音をとってないよね」と確認されたという。

この中で検事は「石川さんが全面否認で来るならやってやろうじゃないか。特捜部は徹底抗戦する」などと発言。石川議員が「小沢さんが、いかがわしいお金を集めて(土地購入の原資とされる)4億円をつくったなんて認められない。4億円を隠そうと思ってやったのではない」と否定すると、検事は「それでは上が納得しない」などと話したという。

さらに検事は「石川さんも(小沢氏の)強制起訴は望まないだろう。保釈後の供述を変えたとなると、小沢さんから強い圧力があって供述を変えたと検審は見る。そうすると強制起訴になってしまう」と話したという。(毎日JP)

真っ先に思い浮かんだのが小沢さんに対する検察審査会の2度目の議決の内容だ。
この事件は虚偽記載に関する共謀容疑で小沢さんが「起訴相当」とされたもので石川議員の調書が唯一の証拠のはずである。
それも「2度の聴取での調書の内容が同様の内容で信用できるものである」と言うものであったように記憶している。
となると小沢さんの「起訴相当」議決の根幹をなす部分が崩れ去ることになる。
もちろん、4億円を隠そうとしたわけではないと述べているので、虚偽記載の動機もなかったことになる。

検察審査会の議決をもとに起訴をする予定の指定弁護士はどう対応するのだろう。
ICレコーダーの検事の声の声紋分析でも依頼するのだろうか?

指定弁護士は、小沢さんに事情聴取を要請したようだ。
もし実現した場合、今回の件をネタに指定弁護士は小沢さんと弘中弁護士からフルボッコにされそうな予感がする。
情勢が変化しつつある予感がする。
検察側も大阪地検特捜部だけでなく東京地検特捜部においても、同様な取調べが行われていたことが証明されてしまうわけで、小さな問題ではない。

小沢さんの政治倫理審査会への出席についての菅首相や岡田幹事長の主張は矛盾に満ちている。
国会開催の障害になるようなことを言い、民主党のためにも出るべきだと言いつつ片方では、強制起訴された場合の離党や議員辞職をほのめかしている。

であるなら、強制起訴されることはわかりきったことなので勝手に離党勧告すればすむことで、何も政治倫理審査会への出席を強要する必要はないはずだ。
そうすれば民主党とは関係なくなるので、ならば国会開催前の出席を議決するとかいって騒ぐ必要もなくなるはずだ。
何か裏がありそうだ。

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