2011年1月28日金曜日

検察審査会の闇④・・・犯罪事実に4億円の件を追加したことは審査会で議論されたのか?

あるテレビ番組で、自民党政権で長く内閣官房副長官を努めた石原信雄氏が小沢さんの「官房副長官」時代のことを少しであるが語っていた。その中で、野党との交渉について述べていた。野党の要望をうまく聞き出し、丁寧で且つ精力的に行っていたと述べていた。言外に今の内閣の国会対策の未熟さを指摘していた。

また、雑誌だったと思うが、官僚の覆面座談会で「小沢さんほど官僚をうまく使う政治家はいない。官僚に都合の悪い政策を官僚に書かせる。そしてどこかで帳尻をあわせる。」というようなニュアンスのことを言っていたように記憶している。

あるテレビ番組で「現在の政界には党務に精通し、国会対策にも精通し、内閣の仕事もできる人材がいない。」とコメンティターが発言しようとしたとき一瞬戸惑ったように感じられた。彼の頭に「小沢一郎」という文字が浮かんだに違いない。
田中角栄、竹下登、金丸信という政治家達から交渉事をまとめる話術や技法の免許皆伝を与えられた小沢さんである。
今の民主党の国会対策にイライラしているに違いない。

まして国会対策委員長が安住氏である。一部の議員から襟巻きトカゲ(中身が小さいのに威張って大きく見せようとする。)と呼ばれているそうだが、言いえて妙である。
彼を含めたオリジナル民主党と呼ばれる議員に共通して言えるのは、片一方で「お願いします。」といいながらもう一方で喧嘩を吹っかけるという性分である。

その「お願いします。」も口先だけで気持ちがこもっていないので、相手に信用されない。
彼らが国会対策をやったらどうなるのか?
今の現状が如実にそれを表している。
安住クン、君は野党に嫌われているよ!もっと誠実に対応しないと国会対策委員長への問責決議案(党の役員だからそれはないか・・・。)を出されるかもよ・・・。

さて、前置きが長くなったが検察審査会の謎で解き明かされなければいけない問題がまだいくつか残されている。
①犯罪事実に4億円の件を2回目の審査議決に追加したことは審査会で議論されたのか?
この件については、追加されたこと自体にも問題があるが、私のような素人でも、追加するには審査会会議での議論が必要だったのではないかと考える。勝手に審査補助員が追加したとしたら、これは大きな問題だ。(審査会で議論したとは、到底思えないのだが・・・。)
この点も含め、早期に会議録を提出させなければいけない。

②そもそも、検察審査会が謎の市民団体からの申し立てを受理したこと自体にも問題がある。
小沢さんの事件には、明確な被害者が誰もいない。
本来の検察審査会とは、犯罪者に対する検察の処分に納得がいかない被害者側が再捜査と裁判での審理を求めるための組織と理解している。
であるならば、この事件に対する被害者が誰であるのかが明確に示される必要がある。
この点をもっと追求するべきではないだろうか。

③マスコミの報道が恣意的で、政局に利用されている疑いがもたれる点
マスコミ報道に関する疑惑については
一市民が斬る!!様のブログで検察審査会のマスコミ報道を詳しくご紹介いただいている。
詳しくはブログを読んでいただくとして、其の中の報道の一つが
大手新聞6社が、9月8日「審査補助員が決まった。審査が本格化し、10月末には議決の公算が大きい」と一斉に報道していた。
という記事である。
前々回に書いたように審査補助員が決まったのは7月で審査会会議も7月に始まっている。
どこからのリークなのだろう。
検察か検察審査会事務局か?それとも審査補助員の弁護士か?
裏に何かの意図が隠された報道の可能性あり。
そしてそれらが、密接に政局とリンクしていることへの疑い。

検察審査会の謎を探っていく中で、検察審査会の事務局と補助審査員の弁護士への疑念は広がるばかりだ。
議決に対する謎の解明はもちろんだが、検察審査会の事務局と補助審査員の弁護士にもスポットを当て調べる必要性を感じる。政治家や検察、裁判所とのつながりも疑われる。

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