2011年1月31日月曜日

小沢さん強制起訴(結審起訴)される。・・・東京地検特捜部は最初から有罪は無理だと考えていた。

小沢さんが強制起訴(結審起訴)された。
予想されたことで、特別驚くことではない。
指定弁護士は、秘書3人の公判が始まる前に起訴しなければならない状態に追い込まれており「追い込まれ起訴」と呼ぶべきかもしれない。(秘書3人の公判で1回目と2回目の供述の信用性が崩れると起訴の根拠を問われることになる。・・・無罪の可能性が高いことがわかっていて起訴したことになる。)

政治的な視点からのタイミングで見れば、愛知県と名古屋市の首長選挙で大敗しそうなので、少しでもそちらから目をそらしたい思惑が感じられる。
まあこれで、国会での証人喚問は意味がなくなるので雑音はなくなり、いよいよ法廷の場での戦いに移る。
なぜか、悪知恵だけは人一倍はたらく仙石氏がいるので楽観はできないが、裁判を通して検察、裁判所、一部の政治家、弁護士、マスコミの暗黒面があぶりだされることは間違いない。

さて、少し古い話題になってしまうが、陸山会事件における一番の謎である水谷建設から渡されたとされる資金について考えてみたい。
この事件では水谷建設の幹部による「石川秘書と大久保秘書に5000万円ずつ渡した」とされる証言が元でマスコミによる猛烈な小沢バッシングがはじまった。

冷静に分析してみよう
マスコミは検察からのリーク情報を元に秘書の供述に関する情報を中心に記事を掲載した。
水谷建設側の情報はほんの少ししか記事にされなかった。
しかしこの事件は、水谷建設側からの視点で見ると、いかにいい加減な捜査であったかが、すぐに判明する。

石川氏に対する5000万円に絞って説明すると
まず5000万円が表のカネなのか裏のカネ(裏金)なのかが明らかにされなければならないはずなのだがマスコミ報道ではカネを渡したことしか報道していない。

表のカネから支出された場合・・・水谷建設の帳簿を調べればすぐにわかることだ

裏のカネ(裏金)から支出された場合・・・裏金の捻出先が特定されていなければおかしい。

単純なことだが、上記の2つのうちのどちらかの証拠がなければ逮捕・起訴できないはずだ。
陸山会へ渡したとされる資金の出所が特定されないことには犯罪事実が証明できないはずなのだが、其の点に関する報道はほとんどない。

要約すると東京地検特捜部は初歩的な捜査もマトモに行っていない段階で逮捕・起訴したということである。
証拠も無い。
陸山会側の資金の流ればかりがクローズアップされているが、相手側の水谷建設側を見てみると、何も証拠が無く、あるのは元幹部の証言だけである。しかし水谷建設側の資金の出所が特定できない限り、元幹部の証言の信用性は無いに等しい。

秘書3人の逮捕後、東京地検特捜部は資金の出所を必死に探したと思われるが、何もでてこなかったという事である。元幹部の証言が嘘であった事を認めざるを得なくなった。

その為、次に小沢さん個人からの借入金の出所に的を変更したが、水谷建設からの資金の出所が特定できないので、コチラも頓挫した。

そもそも、小沢さんからの借入金に水谷建設からの5000万円が含まれていたというストーリーは、秘書に渡したとされる5000万円の根拠が崩れたため、成り立たなくなってしまった。

以上、水谷建設からの違法献金疑惑は、証拠も見つからずストーリーも総崩れの状態でこの件に関しては公判維持は無理と判断したのであろう。

その為、結局「期ズレ」のみが犯罪事実になったのだが、これのどこが違法なのかは、おそらく検察自体も説明できないのではないか。

公判の過程で検察特捜部の強引な事情聴取や調書作成、誘導的な尋問などが大阪地検特捜部だけでなく東京地検特捜部でも行われていたことが明らかになるだろう。
場合によっては当時の政権から何らかの働きかけがあったことが明らかになるかも知れない。

小沢さんや秘書3人の公判の過程で、今まで闇に隠されていたものが明らかになり、日本の三権分立が言葉だけのものであることが証明されるかも知れない。
そしてマスコミ報道の問題点も明らかにされるだろう。

そんな期待を持ちながら裁判を冷静に見ていきたいと思う今日この頃である。

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